長良杉パネルの製造販売は白鳥林工。飛騨唐松パネル・桧パネルの製造販売も行っています。

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長良杉パネル

「長良杉パネル」は岐阜県産の杉”長良杉”の挽き板を巾接ぎにした、無垢の杉の質感を活かした造作用集成材です。使用する杉は、長良川上流から飛騨地方で育った杉。この地方の杉は、冬の4カ月間を雪の中で成長するため、年輪が細かく色艶が良いため、仕上がり後の表情が豊になります。

巾接ぎは先人の知恵と技術。

戦後の拡大造林で植えられた杉が豊富に蓄積されており、中目材を活かした長良杉パネルは資源の有効利用が可能となります。

一枚の挽き板は、比較的幅の広い板を使っていますので、幅広の一枚板のような味わいを感じていただけます。また、いわゆる集成材(フリー板)の様な、長手方向に繋ぐフィンガージョイント(FJ)は使っていませんので、4mの長さまで、自然な無垢の感じで御使用頂けます。

主な用途は、内部造作材として本棚や収納棚、間仕切壁、机や階段部材として使用して頂いています。

長良杉パネル規格製品岐阜県産材で製作しております。

樹 種 等級
(片面)
寸   法 (㎜) 価格(円/枚)
税込価格
長良杉 特 一 30 910 1820 20,460
30 1000 2000 24,948
30 1000 2600 36,564
21 1000 1820 19,668
15 1000 1820 17,820
上 小 30 910 1820 30,690
30 1000 2000 37,422
30 1000 2600 54,846
21 1000 1820 29,502
15 1000 1820 26,730
標準仕様
  • 樹種:長良杉(岐阜県産)
  • 人口乾燥(中温蒸気乾燥にて含水率15%以下)のラミナ材を使用
  • 寸法制限:厚(t)最小8mm〜最大60mm 巾(W)×長(L)1000×4000
    または1200×2600の範囲内
  • 仕上げ:パテ処理/#150のサンダー仕上げ/無塗装
  • FJ(フィンガージョイント)無し
  • その他:接着剤は、F☆☆☆☆対応製品(水性高分子イソシアネート系木材接着剤)を使用、パテは、F☆☆☆☆対応製品を使用

長良杉とは

表情豊かな美しい木目

岐阜県内で生産された杉を「長良杉」と呼びます。県内の杉資源は長良川流域に多いため、長良杉と名付けられました。また、文字通り「長くて良い杉」という意味も込められています。

長良杉の特徴は、目が均等で冬目が太いため、仕上がり後の表情が豊かなところです。

森林率が80%(全国第2位)を超える岐阜県から、全国に発信していきたいと願っています。

杉は日本特産の代表的な樹種であり、九州から四国、本州北部まで生育しています。特に、秋田杉、吉野杉、屋久杉が有名です。杉の一般的な色調は、辺材は白色、心材の多くは淡紅色から赤褐色をしており、時に黒褐色を帯びています。 白太と赤身が混在したものは、源氏と平家の旗色にちなんで「源平」と呼ばれています。

長良杉は源平の美しさが魅力であり、落ち着いた赤身の色合いが好まれています。全国の杉の中でも、長良杉の木目の美しさは定評があります。

長良杉中目材の有効利用

杉材は軽く、比較的狂いが少ないため切削などの加工が容易にできます。その特性から、構造材(柱・梁・桁)、内装材(壁・床・天井)、建具材、外装材等の建築用材として最も多く使われており、使用用途が広いことも特徴です。

戦後の拡大造林により、多くの杉・桧の苗木が植えられた事は、ここ岐阜県でも同じでした。

50〜60年生の杉・資源が豊富に山に蓄積されています。

先輩方が苦労して植え、育てた杉・桧が立派に成長し、街で使われるのを待っています。

近年、外材ばかりに頼らず国産材をもっと使おうという流れの中で、山から伐採されてきた杉・桧は中目材の流通が多く、構造材以外の有効利用を図る事が必要でした。

山とともに生きる当社は、平成13年、当時岐阜県立森林文化アカデミーで教授をされていた三澤文子先生(Ms建築設計事務所)と出会い、中目材の有効活用の手段として杉パネルの開発のアドバイスを頂き、以来、長良杉パネルの製造・販売に力を注いでいます。

立木を買う、市場で原木を買う事を通して、山林所有者へ利益を還元し、山は元気を取り戻し、適切な「収穫する→植える→育てる」の循環を保つ役割を担っています。

パネルができるまで

伐出

山から原木を伐出します。チェンソーによる伐倒、高性能林業機械による造材、集材、運搬。安全と能率を追求しながらのチームワーク作業は、日々改善の繰り返しです。

先輩方が愛情を注いで育てた立木を伐らせて頂く。

少しでも山林所有者へ利益を還元する事が役目です。

立木1本1本を町で使われる姿を想像しながら作業は続きます。

製材

原木を大型鋸で製材していきます。

当社の製材機は昭和46年から使用している帯鋸。原木一本一本を丁寧に製材していきます。

節の出方、赤身と白太の具合等を様々な角度から視て、その木が一番有効に使われるように製材していきます。製材には、長年の経験と技術、木を見る眼が必要です。

目的の用途に合わせて、芯持ちの構造材を取ったり、ラミナを挽いたりします。

長良杉パネルの規格の厚みである、15mm、21mm、30mmはここで決まります。

桟積み

製材した構造材や板は、厚さ毎に桟積みします。
桟積みは後工程にも影響しますので、丁寧な作業が必要です。
桟が揃っていると大変美しく見えます。
この後は、乾燥工程です。

乾燥

杉は含水率の個体差が大きいため乾燥が難しいと言われており、重要な工程となります。

天日乾燥に3〜4ヶ月程を要します。「表面が黒く日焼けしたら」が大体の目安。天乾だけでは、造作材として使うには含水率が充分ではないので、人工乾燥にかけます。

人工乾燥の熱源は、木屑ボイラー(バイオマスボイラー)。製材端材や大鋸屑を燃料として燃やしているので、環境に優しい乾燥工程となります。

この工程で含水率を12%程に落とします。含水率が高いと、接着不良、施工後の収縮等の問題が発生しますので、重要な工程です。

人工乾燥は、中温蒸気乾燥で行っており、杉が本来持っている色や艶、香りを損なわない様にしています。

木取り

規格寸法や特注寸法の長さ、幅、厚みに応じて、必要なサイズを無駄なく切り出します。
死節を避けたり、日割れを省いたりしながら、歩留まりの良い効率的な木取りが必要となります。

成形

モルダーで4面に鉋をかけ、ラミナ(挽き板)を作ります。

長良杉パネルの無垢の味わい出すために、なるべく幅広のラミナとしますので、ラミナ幅は75〜135mmが目安です。

モルダーにかけることで、前工程では見つけられなかった割れ、抜け節が現れますのでチェックして品質を確保します。

組み

長良杉パネルの品質を決定付ける最終工程です。

色合い・節・木目をバランスよく組み合わせていきます。等級は、「上小」「特一」の二種類となっています。特注で「無地」を作ることもできます。

ラミナを木表・木裏・木表と隣同士を互い違いに組んでいきます。こうすることで、無垢材では避けて通れない木材自体の水分の吸収・排出による反りをある程度吸収することができます。

特注製品として、木表で揃えて組むこともあります。

接着

接着は、二人一組で、息の合った作業が必要です。

接着機は4面の回転式になっており、接着時間は一枚に付き約40分。1回転して取り外した面に、引き続き貼っていきます。

接着剤には、F☆☆☆☆の水性高分子-イソシアネート系木材接着剤を用いており、ホルムアルデヒド・可塑剤・トルエン・キシレンを使用していません。

パテ補修

木は生き物ですので、生節だけではなく、どうしても死節や節の割れが入ることがあります。

長良杉パネルは、杉の色に合わせたパテ埋め処理をしています。

サンダー

接着・パテ補修工程が終わった長良杉パネルの仕上げ工程です。#150のワイドベルトサンダーで両面を仕上げます。

サンダーの幅が1200mmありますので、長良杉パネルも1200mm巾まで作ることができます。

この工程で、厚みを整えますので、現場ですぐの施工が可能です。

最終工程なので、更に慎重に扱い、一枚一枚を仕上げていきます。

長良杉パネルは、全てが従業員の手作りです。細かな気配りで一枚一枚仕上がっています。

カット

パネルソーにて、端切りをし、注文寸法に整えます。
幅・長さはmm単位の注文にも対応いたします。

出荷

エアークッションで梱包し、出荷します。小口注文に際しては、大手運送会社との契約により輸送コストを下げていますので、一枚からの注文にも対応しております。

エアークッションには「活性フェロキサイド配合タイプ」と呼ばれる物を使用しています。これは、廃棄後の焼却でも、ダイオキシン生成元である物質を少なくする作用があるとされています。環境に優しい梱包を心掛けています。

注文数に応じて、運送費用が変わってきますので、注文の都度見積もりさせて頂いてます。

自社トラックもありますので、運賃を比較してなるべく安くなる方法を取らせて頂いてます。

使用事例 クリックで拡大します。

カットサンプル

長良杉パネル(特一)のカットサンプルは、厚み30㎜

長良杉パネルの魅力である年輪の細かさを、手にとってご覧下さい。

長良杉パネルは、『単層幅接ぎ集成材』です。サンプルを手に取ることで、施工のイメージが膨らむのではないでしょうか。

サンプルですので、節の数・大きさにはバラツキがございますのがご了承ください。

カットサンプルをご希望の方は、
「お問合せ」フォーム又は
メール・電話・FAX等でお申し付け下さい。

カットサンプルは、30mm×300mm×300mm 送料無料でお届けします。

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2024.12/06 「価格据置」のお知ら... 平素よりご愛顧いただきありがとうございます。2025年1月‐3月期の製品価格については、【据置】とさせて頂くことになりましたのでお知らせいたします。様々なものが値上がりするなかではありますが、良質なものを少しでもお求めやすい価格で。法人様向けには別途価格表を用意しております。ご入用の方は、お手数ですがお問い合わせのページもしくはinfo@shirotori-rinko.or.jpからご連絡ください。引き続き、丸太価格・光熱費・燃料費の変動・社会情勢の影響を鑑みながら、四半期毎..